梅崎春生『幻化』―坊津



梅崎春生『桜島』は、「7月初、坊津にいた」と書き出されているが、その坊津を主要な舞台とした作品が梅崎春生の『幻化』だ。その坊津に行ってみた。そこは古い港町で「密貿易の宿」などというのが現存していた。町外れの松林の中に梅崎春生の立派な文学碑が建っていた。大きな自然石に梅崎春生文学碑と彫ってある。その石の不安定な置かれ方が作中の主人公の精神状態を象徴しているようで、それがよかった.坊津はかつて海軍の特攻基地のあったところで、その記念碑なども松林の中に建っていた。

坊津風景
密貿易の宿
梅崎春生文学碑の入り口
梅崎春生文学碑
特攻隊の記念碑
坊津遠謀